2012年8月 2回目の九州へ行ってきた 3日目
※この記事は 2012 年 8 月の旅行をまとめたものです。記事中の情報や画像に関する内容は当時のものであり,現在とは異なる場合がありますのでご了承ください。
2012年8月5日(日) 3日目/8日
最適経路問題の解
本日は朝から福岡近郊の路線を乗りつぶします。今日は 18 きっぷではなく,九州の JR 線と私鉄線が乗り放題の「旅名人の九州満喫きっぷ」を使います。10,000円(+税)で 3 日(人)分利用できるという,18 きっぷの九州限定コンパクト版です。乗りつぶしには非常に重宝するアイテムのひとつです。
さて,このあたりの路線は香椎線など,終端が他の路線に接続していないいわゆる「盲腸線」が多いので,必然的に折り返しが多くなり,二度描きルートが多発します。ダイヤの時刻とも照らし合わせて,できるだけ無駄のないルートを計画したつもりです。
駅標の写真の方はあまり収めていませんでした。
香椎線 終着地 宇美駅
時系列に掲載しているのですが,皆さんはルートを推定できるでしょうか。
<解>
JR香椎線 長者原→宇美(折り返し)→西戸崎(折り返し)→和白
西鉄貝塚線 和白→西鉄新宮(折り返し)→(福岡市地下鉄箱崎線直通)→中洲川端
JR鹿児島本線 博多→原田
(太字は上の駅標の写真にある駅です)
なお,博多~田川後藤寺間は,経由地の写真がないのですが,接続時間が少なかったのでしょう。ここで大回りして乗りつぶしていたようです。
後藤寺からは北九州方面に向かうのですが,ルートがJRと私鉄と両方あります。まずはそのままJRで向かいます。門司港に着くころには,もうお昼を回っていました。
境界線フェチ,県境を踏む
門司港に着いた後は関門海峡を散策しました。門司港からレトロ観光線という観光列車が走っていて,関門海峡の真っ先まで行けます。車両はトロッコ型で窓がないので,気持ちよい風を浴びながらレトロな街並みや海の風景をじかに見ることができます。
上を関門橋,下を関門トンネルが走っているのですが,関門トンネルには歩行者(と二輪車)用通路があって,関門海峡を歩いて渡ることができます。
歩道といえど,九州と本州を結ぶ大動脈なので,れっきとした国道 2 号に指定されているのですね。海の中の地下道ですが,明るくて人通りもけっこうあったので,気軽に歩いていけます。
九州側を出発して 7,8 分ほどで,中間地点に到達しました。ちゃんと境界線が引かれていて感激です。境界線を徒歩で踏むのは何度目でしょうか。人生の中でも至福のひと時です。
トンネルの全長は 800m ほどで,15 分ほどで対岸の山口県下関市に出ることができます。
下関側には武蔵・小次郎の像などがありました。対岸がさっきまでいた福岡県です。 海辺なので風も心地よく,800 年ほど前にこのあたりでかの合戦があったのか,などと思いをはせながら九州側へ戻ります。
豊前の写真が少なくて憮然とする
さて,ここからまた乗りつぶしが始まるのですが,まずは小倉からモノレールに乗りました。終点の企救丘駅には,JRの志井公園駅が近接しているので徒歩で連絡することができます。駅前にプールがあったので子ども連れでにぎわっていました。
志井公園からは午前中に上ってきた日田彦山線を田川まで戻り,今度は私鉄経由で北九州へ帰還するという算段です。
この平成筑豊鉄道,田川側は伊田線と糸田線に分かれていて,ここでも乗りつぶすには二度描きする必要があります。
終着地の直方からは少し歩いて,筑豊電鉄線に乗り換えます。JR線も並走しているのですが,そちらは昨日乗車した区間です。ちょうどいい具合に乗りつぶし区間が埋まっていきます。筑豊直方駅は高架で,わりとよい規格で造られている感じがしました。
筑豊電鉄の終着駅は黒崎駅で,これで北九州へ戻ってこられました。次に向かうのは,皿倉山ケーブルです。広い意味の鉄道には,いわゆるケーブルカーなどの索道も含まれます。距離は短いですが,ここで乗っておきたいと思います。
山頂へは,ケーブルカーからスロープカーに乗り継ぎます。スロープカーは鉄道に入りませんが,せっかくなので山頂まで行ってみます。
山の上なだけあって,非常にきれいな夜景を眺めることができます。ビアガーデンも併設されていて,日曜日といえど真夏なので暑気払いの社会人たちで大変にぎわっていました。
夜景を楽しんだ後は,最後に筑豊本線の北端部(若松線)を乗って,本日の行程は終了です。この区間も盲腸線で,バスで若戸大橋を渡り,対岸へ行こうとも思ったのですが,都市部なだけあって列車の本数も多く,すぐに小倉まで戻ることができました。ちなみに,この途中折尾駅での待ち時間に,帰りの新幹線の切符を購入しました。博多から新横浜まで一気に戻るので,この旅一番の出費です。
翌日・翌々日は学会(こっちが本来の用事)に出席するために,乗りつぶしはお休みしました。2日間小倉に滞在です。せわしなく移動してきた体にとっては,ちょうどよい休息になりそうです。次の記事は6日目からになります。
【記録】
<乗車行程>(金額の明記がないものは九州満喫きっぷ使用)
柚須609---(篠栗線・博多行)---612吉塚616---(篠栗線・直方行)---624長者原631---(香椎線)---650宇美706---(香椎線)---805西戸崎812---(香椎線・宇美行き)---827和白834---(西鉄貝塚線)---841西鉄新宮843---(西鉄貝塚線)---907貝塚914---(福岡市地下鉄箱崎線・姪浜行)---924中洲川端932---(福岡市地下鉄空港線)---941福岡空港945---(福岡市地下鉄空港線)---950博多1012---(鹿児島本線)---1044原田1052---(筑豊本線)---1121桂川1133---(筑豊本線快速・直方行)---1143新飯塚1147---(後藤寺線)---1207田川後藤寺1218---(日田彦山線・小倉行)---1314西小倉1322---(鹿児島本線)---1342門司港/九州鉄道記念館1400---(門司港レトロ観光線)---1410関門海峡めかり(散策)1515---(門司港レトロ観光線)---1525九州鉄道記念館/門司港1536---(鹿児島本線早岐行)---1549小倉1552---(小倉モノレール)---1611企救丘/志井公園1641---(日田彦山線・添田行)---1717田川後藤寺1720---(平成筑豊鉄道糸田線・直方行)---1731金田1733---(平成筑豊鉄道伊田線)---1745田川伊田1749---(平成筑豊鉄道伊田線)---1821直方/筑豊直方1837---(筑豊電鉄)---1909黒崎駅前/黒崎1915---(鹿児島本線快速・門司港行)---1919八幡1930---(シャトルバス:無料)---1935山麓1940---(皿倉山ケーブルカー・スロープカー:往復 1,200 円)---1950展望台---八幡---折尾---(筑豊本線)---若松---折尾---小倉
<新規乗車区間>
JR筑豊本線 折尾~若松 10.8 キロ〔完乗〕
JR線計 118.8 キロ
平成筑豊鉄道門司港レトロ観光線 九州鉄道記念館~関門海峡めかり 2.1 キロ〔完乗〕
私鉄線計 38.3 キロ