鉄道の日記念・JR全線乗り放題きっぷの旅2010 1日目(前半)

 3月に18きっぷを使って関西・中国方面に行ってきましたが,今回は名古屋・信州がメインの旅です。
 実はこれまでに日光や東北・北海道にも行ったのですが,これらについてまた後日書きます。
 18きっぷは原則学業の長期休業に合わせて販売されているので,春休み・夏休み・冬休みを含む一定期間のみ使用できます。秋は一般に長期休みがないので販売はされていないのですが,代わりに「鉄道の日記念・JR全線乗り放題きっぷ」というものを使用できます。有効期間は3日(人),価格は\9,180で,使用方法・規則は18きっぷに則っています。18きっぷに比べ1回あたりの価格は若干割高ですが,それなりの遠出をすれば十分元がとれると思います。
 今回の旅の目的は,名古屋市内のiエリアの取得と,夏に行きそびれた上田訪問です。3日間でこの2か所を回るにあたって,旅程を計画したところ,オプションであった伊豆周遊と,飯田線乗車がめでたく現実的なものとなり,伊豆→名古屋→飯田線→上田という経路を設定する運びとなりました。

 というわけで,まずは1日目の記録を書き連ねていきます。<1日目(前半)>
2010年10月6日(水)
 伊豆半島の周遊が可能になったとはいえ,時間的にはあまり余裕のないスケジュールで,ほぼ鉄道かバスに乗っている状態です。まずは家の最寄り駅を朝の5時半過ぎに出発。横浜から東海道線で熱海まで向かいます。
 熱海から伊東線に乗り換え。伊東駅から先は伊豆急の管轄になりますが,車掌と運転士のみ交代して車両はそのまま終点の伊豆急下田まで直通です。通学の時間帯なので地元の高校生がたくさん乗降していました。

 伊豆急下田に到着伊豆急の分の運賃を精算し,改札を出ます。ここから先はバスによる移動です。今年はNHK大河ドラマ龍馬伝をやっていますが,下田も龍馬ゆかりの地ということで駅の至る所にポスターが貼ってありました。
 バスに乗って駿河湾側の土肥港へ向かいます。伊豆半島を横断するのでいわゆる「天城越え」です(実際の天城峠はもう少し北です)。峠を越えてしばらく走ると松崎町の市街地に入ります。それまでには10人ほど乗っていた客も自分以外皆降りてしまっていました。計画ではここでバスの乗り換えをしようとしていたのですが,ハプニング発生。街中に入るとバス停の間隔も短くなるので,降りるべき松崎停留所を乗り過ごさないように車内アナウンスと町並みに注意していたのですが,アナウンスのないままバスターミナルっぽいところを通過。訝しいと思いながらもアナウンスを待ちながら乗っていたところ,バスは市街地を抜け海沿いの道へ。とそこで「次は松崎」のアナウンス。同時に,運転手の「あっ」という声。不安がほぼ現実のものになったことを察しながらも降車ボタンを押し,バスが止まった停留所は「下築地(次の停留所)」。こんなところで降りても仕方ないので,運転手さんに「堂ヶ島(終点)まで行きます」と告げ乗り続ける事に。晩夏の太陽に照らされた海を左手に,バスは北上を続けます。
 
 実際乗り継ぎをする停留所は,途中の松崎でも終点の堂ヶ島でもよかったのですが,この先土肥港までのバスと駿河湾フェリーの運賃がセットになったパスを買うにあたり,松崎で買うと堂ヶ島より10円安いというのをあらかじめ調べて知っていたのです。なのでできれば松崎で乗り継ぎができればいいなと思っていた程度で,終点まで行っても特に問題はありませんでした。

 10円の差なら,観光客にとっては堂ヶ島で乗り換えを待った方が正解でした。停留所の目前は海,そして至近距離に加山雄三ミュージアムがあります。行ってませんが。海岸は,9月に行った松島のような風景。波に浸食されて土がむき出しになった崖の上に自生する緑。そんな島がちらほらと海上に浮かんでいます。
 しばらくすると乗り継ぎのバスが来て,フェリー乗り場の土肥港まで北上です。ここから先は海岸沿いとはいえかなり高低差のある道が続きます。途中崖の間を縫って家屋が連なっている集落や,バス1台がやっと通れるくらい狭い道が本道となっている集落を抜けて,港に到着。ここからはフェリーに乗って駿河湾を横断し,対岸の清水へ向かいます。

 

 フェリーの出発時刻まで少しあるので,近くの砂浜を散歩。海が透き通った青緑です。伊豆急に乗っている時も感じましたが,伊豆の海はやはり他とは少し違って南国ムードが漂います。フェリー乗り場には徒歩の人より車やバイクで乗る人の方が多くいました。清水までは所要時間は1時間ちょっとで,船内はテーブル席や売店などもありかなり快適です。500円を別途に払うと,2階の展望席でより広いパノラマを楽しむことができるそうです(見てませんが)。外もいい天気で風があってかなり
快適でした。ただ富士山の方向は曇りがかっていて山体は見えませんでした。

 清水港に着くと,徒歩の人は清水駅まで無料のシャトルバスによる送迎があります。少し早く着いたので,計画より1本早い電車で静岡へ。静岡で途中下車するのは,鉄道では取れない(大井川鉄道に乗れば取れるのですが)エリアを取得するためです。静岡駅からまたバスに乗り,15分ばかり北上します。「静岡」エリアを取得後,すぐに引き返し。あとは名古屋まで電車に揺られるだけです。静岡も駅前は結構発展していました。

 金山に着くころには日も暮れていました。だんだんと日が短くなっています。ここからが本日のメインイベント,名古屋市内エリア制覇へ向かいます。前回行かなかった名古屋市東部をめぐり,未取得の17エリアをもれなく取りつくすのが今回のミッションです。時間としては2時間ほどですが,地下鉄を利用しまくるので1日乗車券を購入。まずは名港線に乗って「港区」エリア取得へ。


 長くなるのでいったんここで切ります。